鶴淵幻燈舗 幻灯種板


鶴淵幻燈舗 幻灯種板 #2


Magic Lantern Slide (幻灯種板) / 東京浅草並木町 鶴淵幻燈舗
キャプションにはEmperor's Bridge Nikkoとあります。聖地日光の表玄関に架かる朱塗の木橋「神橋(しんきょう)」です。神橋は明治35年(1902)に一度洪水で失われますが、この種板の写真はその流失以前の橋の姿です。

田中純一郎著「日本映画発達史 I」によると、鶴淵幻燈舗が開業したのは明治20年頃といいます。店主の鶴淵初蔵は、それまで袋物商を営んでいましたが、写真や幻灯に凝り出し、店を突然幻灯専門店に変えてしまったそうです。鶴淵は明治30年代に入ると、時代の変化にいち早く気付いて活動写真の撮影機やフィルム販売へと移行、明治末頃からは映画製作も行うようになります。同舗が扱った活動写真で最も有名なものは、ハルビン駅における伊藤博文暗殺を撮影した実写映画です。


このショーケースの参照元コンテンツ




Date: 2007/9/16 10:35:04 | Post: mikio


コメントを投稿 - Post A Comment