浅草パノラマ 南山の役


日本パノラマ館 館内の様子


浅草公園パノラマ / 三浦北峡画

パノラマに描かれる題材は、そのほとんどが戦争絵という特徴を持っていました。背景と前景のつなぎ目などを隠す必要のあるパノラマにとっては、様々な状況が点在することで視覚が分散する戦場の情景は最適なモチーフであるとともに、日清日露と2つの戦争へ向かう国内の世相下においては、国威発揚を促す格好の素材でもあったようです。この「南山の役」は、明治37年(1904)に登場した、日露戦争における南山の戦いの局面を描いたパノラマで、二世五姓田芳柳(ごせだほうりゅう)の筆によるものです。

風俗画報第314号口絵より


このショーケースの参照元コンテンツ




Date: 2007/9/23 10:00:05 | Post: mikio


コメントを投稿 - Post A Comment