日本パノラマ館 チラシ


日本パノラマ館 チラシ


開館当時のチラシ。パノラマの概説と、開館時の出し物「ヴックスビルク(ヴィックスバーグ)の戦い」の紹介をしています。サンフランシスコ・パノラマ館から10万円で購入した、"The Battles of Vicksburg (Panorama of the Land and Naval Battles of Vicksburg Fought May 22, 1863 by the Army of the Tennessee)" は、ジョセフ・バートランド(Joseph Bertrand [1848-?])とルシアン P. サージェント(Lucien Pierre Sergent [1849-1904])による合作のパノラマ絵で、もともとはパリで制作され、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコを巡回したあと、日本に輸入されました。

日本パノラマ館の入場料は、大人10銭、軍人小人は5銭でした。斎藤茂吉は、随筆「三筋町界隈」の中で、"十銭の入場料といへばそのころ惜しいとおもはなければならぬが、パノラマの場内では望遠鏡などを貸してそれを見せたのだから如何にも念入りであつた。"と書き残しています。実際、当時はもりそば一杯が1銭前後という時代であり、その金額のほどが伺い知れますが、開館翌年の明治24年(1891)7月には、夏の書き入れ時ということもあって、大人5銭、軍人子供3銭へと、一時的に値下げをしています。

安井コレクションより


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Date: 2007/9/23 10:00:03 | Post: mikio


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